デフレの道 2010 2 20

 世界には、これからデフレになりそうな国々がありますので、
デフレ先進国の日本の体験を踏まえて、感想を書きます。
 基本的に、不景気の時に、緊縮財政や金融引き締めを行えば、
デフレの指定席券を持っているようなものです。
 次に、金融緩和と緊縮財政の組み合わせは、どうか。
これは、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなものですから、
その後の展開を予想することは難しいのですが、
どうなるかは、その国の国民性によるでしょう。
(こういう要因を経済学では軽視していますが、
消費活動するのも、投資活動するのも、ロボットではなく、人間ですから、
やはり、心理的な影響は大きいのです)
もちろん、デフレの可能性は否定できません。
 ただし、現代において、鎖国をしている国はないでしょうから、
通貨政策(外国為替)は重要で、これを無視することはできません。
建前は、通貨の価値は市場が決めると言いながら、
歴史を振り返れば、政治的な影響が大きかったと思います。
 金融政策、財政政策、通貨政策を上手に使いながら、
危機を乗り切る必要があります。
 さて、デフレが完成すると、どうなるか。
中央銀行が、いくら金利を引き下げても、景気は反応しません。
デフレの時代において、現金は王様となり、借金は負担となります。
だから、誰もが借金の返済に夢中となり、現金を欲しがります。
こうした動きを止めるのには、マイナス金利でもつけない限り、解消できないでしょう。















































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